
こちらを先に読んだほうが理解は深まるかもしれません。
ネットビジネスにおける集客の方法について
詐欺商材に学ぶターゲティング
集客にはターゲティングが大切だというのは分かった。
でも、コピーライティングを学ぶのは面倒だ。
そんなあなたに、簡単なターゲティング方法があります。
それが、詐欺商材の販売ページに見られるターゲティングを利用する方法です。
普段、私は情報商材をレビューするときにはノウハウだけに焦点を当てます。
言い換えれば、ノウハウが稼げるかどうか?それだけを重視しているということです。
ですが、情報商材の販売ページに書かれているのはノウハウだけではないですよね?
むしろ、ノウハウなんて販売ページ全体から見ればほんの少しでしかありません。
では、販売ページの他の大部分には何が書かれているのか?
実は、ここからターゲティングを学ぶことが出来ます。
あなたは思ったことが無いでしょうか。
情報商材の販売ページにはどうでも良い情報が多すぎる、と。
どうでも良い情報とは、例えば販売者のプロフィールとか、実績とか、そういうのです。
最近だと、“サードインパクト”とやらが流行ですね。雇われの身だと近い未来に職を失って路頭に迷って云々というあれです。
事実ではあるんですが、当然ノウハウとは無関係な情報です。
断言しますが、これらの情報は情報商材の販売ページには不要です。
何故断言できるのか?スーパーやコンビニで買い物をするときを想像すると分かりやすいでしょう。
例えば、あなたが電化製品店に行って冷蔵庫を買う場面を想像してみてください。
あなたなら冷蔵庫売り場についたら何を見ますか?
容量はどれくらい入るか?値段はいくらか?電気代を重視する人もいるでしょう。
このように、人によって重視するポイントは様々でしょうがこれらには一つ共通点があります。
それは、それも冷蔵庫そのものの情報を重視しているということです。
こんなの当たり前ですよね。
冷蔵庫を買いに来ているのに、その店の店長のプロフィールなんて誰も気にしませんよね。
店に入ったら店長が出てきて「私は冷蔵庫を毎年1万台売っています!」なんて言われても、だから何だよって話です。
そんなことより冷蔵庫見せろよって思いませんか?
そんな店、仮にまともな冷蔵庫を販売していたとしても私なら2度と行きません。
言い方は悪いですが、異常な店だと思わざるを得ないからです。
しかし、情報商材の世界では何故かこの異常が当然のようにまかり通っています。
ノウハウよりもプロフィールや実績を優先して書かれているというのはそういうことですよね。
これって、極端に言えば絶対に稼げないノウハウだったとしても適当に凄そうなプロフィールや実績をでっち上げて嘘を書いておけばそれで売れるということになりますよね。
というより、実際にそんな内容の情報商材が売れているという現実があります。
こんなのは間違っている!嘘のプロフィールや実績で金儲けをしている詐欺師たちは許されるべきではない!・・・と、正義感に燃えるのも良いですが、ここで一つ考えてみて欲しいことがあります。
言うまでもないことですが、情報商材が買われているということは、それを買っている人がいるということですよね。
その人は何故、ノウハウよりもプロフィールや実績ばかりが書かれている情報商材を買ったのでしょうか?
答えは単純。
実績やプロフィールを、情報商材を買う際の判断基準にしているからです。
冷蔵庫の例に例えると、店長の「私は冷蔵庫を毎年1万台売っています!」という発言を聞いて冷蔵庫を買うようなものです。
当然、冷蔵庫そのものの値段や性能なんて見ていません。
そうです。世の中には販売者の実績やプロフィールが凄そうならばそれだけで購入を決める人たちがいるんです。
しかも、その内容は別に嘘でも構いません。だって確かめようがないですから。
ズバリ、答えを言いましょう。
販売ページを嘘でも良いので凄そうな実績やプロフィールで埋め尽くす。
これが詐欺商材から学べるターゲティングの方法です。
しかも、肝心のノウハウは適当に作っておいても問題なく売れるというおまけつき。
なんせ、このターゲティングはノウハウを見ない人を集める方法なんですから。
この方法をとても効率的に利用している詐欺商材販売者がいます。
それが、今回の題材である川本真義さんです。
実際にある詐欺商材で見るターゲティング
川本真義とはどんな人か?
この人は、実業家である川島和正さんとセットで話されることが多い人です。
この辺の話はいろんなサイトで解説されているので、暇なときにでも調べてみると良いでしょう。
とりあえず、稼いでいる人のプロフィールや画像をパクったり、LP内で使用している画像や記事の内容がパクリであったり、旅行に行ったと言ってネットで拾える画像をパクってブログに載せている人だということだけ覚えておいてください。
さて、彼の商材には「1億円の方程式」というものがあります。
以前は「年収1億円達成プロジェクト」と言う名前でしたが、内容は同じです。
先に言っておきますが、これは別に詐欺商材ではありません。
なぜなら、この商材では何も売り込みを行っていないからです。
バックエンドのない無料オファーですね。
内容は川本さんのネットビジネス哲学と言いますか、マインドの様なものをユダヤの教えを絡めながら10時間以上も延々と語ってくれるというものになっています。
世間での評判はあまり良くないらしいですが、私はこの商材でユダヤの教え、いわゆるタルムードというものに興味を持って調べるようになったので、私にとっては有益な商材でした。
目を通した感想ですが、この商材は世間で言われるほど悪い商材ではないです。
少なくとも、無料なので金を失うということはありません。
内容はどうあれ、情報商材の販売者が10時間以上も話している音声というのはなかなか貴重ですよ。
あまり手に入るものではないですからね。
ここから学べることもあります。反面教師としてですが。
にも関わらずこの商材が叩かれるのは、販売者である川本さんの評判が悪いからにほかなりません。
実際、いろいろなサイトのレビューを見てみると、川島さんという凄い人をパクっている川本さんの商材だから悪い商材だという評価が多いです。
川本さん本人についての評価を見ても、こんな人に騙されるわけがない。こんなので本当に稼げると思ったのか?
など、なかなか辛口な評価が多いです。
しかし、この記事をここまで読んだあなたなら気づくでしょうが、発想が逆なんですよね。
他所からパクった画像程度で人を騙せると思っているのではなく、この程度で騙される人を集めるためにパクった画像でブログやLPを作っているんです。
何故そんなことをする必要があるのか?
この方法で集まった人は適当に作ったノウハウの情報商材でも買ってくれるからです。
つまり、これが彼なりのターゲティングなんですね。
事実、彼の「年収1億円達成プロジェクト」に登録すると、大量の無料オファーが毎日届くようになります。
普通ならば、うっとおしいとか迷惑だとかそういう印象を受けると思います。
しかし、彼のターゲティングに引っかかった、言い換えれば画像がパクリであることに騙される程度の人はこの無料オファーにも引っかかってしまうんですね。
そして川本さんは無料オファーの成果報酬として金を稼げるわけです。
そうですね、このターゲティング方法のことを詐欺ターゲティングとでも名付けましょうか。
なかなかよく出来たシステムだと思いますよ。
なにせ、彼はこの方法で少なくともLPの動画を撮れる程度には稼げているんですから。
どうですか?
川本さんが実際に稼いでいるわけですから、詐欺ターゲティングは実際に使える方法だと思いませんか?
やり方は実に簡単です。
- 適当に稼げてそうな人のプロフィールと実績、海外の綺麗な写真をグーグルで見つけてパクる。
- それらを使ってブログや商材のLPを作る。
- LPに登録した人に対して適当に作ったノウハウを送り、そのあとは成果報酬の高い無料オファーを片っ端から送りつける。
たったこれだけで、上手くいけば1日10分程度の無料オファーを送り付ける作業で金を稼げるシステムの完成です。
仮にパクリであることがばれてレビューサイトで詐欺だとバレても問題ありません。
何故なら、レビューサイトを見るような人はそもそもターゲティングの対象外だからです。
レビューサイトを見ない、画像がパクリであることに気付かない、そういう人だけが対象です。
今回は川本さんを例に挙げましたが、この詐欺ターゲティングを使っているのは川本さんだけではありません。
というより、詐欺商材のほとんどで詐欺ターゲティングは使われています。
川本さんが普通の詐欺商材よりも優れているのは、自分の商材が無料オファーであるということです。
本命の稼ぎはあくまで無料オファーによる成果報酬。
自信のノウハウはあくまでもメールアドレスを集めるためのものですから、無料のほうが都合が良いわけです。
有料の情報商材に比べて登録されやすいですし、しかも詐欺になりませんから。
彼がしていることは、毒にも薬にもならない商材を無料で送ることと、無料オファーを送り続けることだけです。
迷惑ではありますが、詐欺ではありませんよね?
もしも無料オファーに登録した人がバックエンドで詐欺商材を購入してしまったとしても、レビューサイトで叩かれるのはその詐欺商材の販売者です。
彼がここまで計算して商材を作ったのかは分かりませんが、結果として非常にレベルの高い仕組みだと言えるでしょう。
(続く?)
余談になりますが、ユダヤの教え(タルムードとも呼ばれています)自体は面白いので機会があれば調べてみると良いですよ。斬新な発想が多く、良い刺激になりました。
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